フラワーコーディネーター飲食店やオフィス、イベント会場。あらゆる場所を花でコーディネートする演出家。
江辺 雄亮さん(第一園芸株式会社 伊勢丹新宿店 勤務)
フラワーデザインコース(東京校)/2004年卒/
神奈川県私立 武相高等学校出身
「売れる花」か「捨てる花」か。
自分の腕次第で結果が明確に分かれます。
フラワーショップのスタッフが制作する花束やアレンジメントは、いくら端正込めて作っても、売れずに時期を逃したら破棄されます。どの商品が売れるかは店舗の立地条件や季節で変わるため、お客様が何を見てどんな反応をするか、常にアンテナを張る必要があるのです。その上、花には一つひとつ個体差があるため、同じデザインでも作り手によって微妙に雰囲気が変わってしまう。お店の看板はあっても、試されているのは自分の腕です。作り手と買い手のやり取りがダイレクトだからこそ、お客様の声を自分のものとして素直に受けとめられるのです。
植物の管理には育つ環境を知ることも大切。知識のベースは専門学校で身につけました
例えば、贈り物としてよく選ばれる胡蝶蘭。原種は東南アジアのジャングルで他の樹の表面に着生するので、寒さに弱く、水のやり過ぎで根が腐ります。意外なことに太陽光も苦手で変色の原因に。こんな風に、植物を管理するためには種類ごとに育つ環境を知ることが大切です。知識のベースは専門学校で身につけました。
花屋は「朝早い」「手が荒れる」「重労働」。「花の仕事がしたい」という熱意が重要!
僕が採用面接をするなら、選ぶのは経営や商品管理など、花屋になる勉強をしている人。アレンジメント「だけ」学んだ人は心配になりますね。花屋は思った以上に大変な仕事。朝は早いし、水仕事やトゲで手は荒れるし、重労働。それでも「花の仕事がしたい」という熱意ある人なら、こんなに楽しい仕事はないと思います。
第一園芸株式会社
1898年の創業依頼、時代の最先端を行く企業。西洋花きをはじめ、消費者に新しい価値観を提供しつづけています。